Deep Learning Chair

2018

画像検索によって得られた画像をもとに椅子を設計する試みである。インターネットに漂う画像を人々の記憶の束と読み替え、世界上位9ヵ国語の「椅子」をキーワードに画像検索し、表示された椅子の画像を分析し、共通の特徴ごとに類型を抽出し統合すると、言語圏ごとの椅子のイメージが取り出せる。そこから作成されたデータ・セットをもとにコンピューターに深層学習させ、全体を再構成すると、機械が学習した世界中の人々がイメージする「椅子のかたち」が取り出せる。

文化的な背景ごとにバラバラな「椅子」のイメージを計算によって統合し、集合知としての椅子を設計することで人間のデザイン行為を批評し、再評価しようという試みである。

協力:堀川淳一郎
写真:ナカサ&パートナーズ

Deep Learning Chair(建築家/東京藝術大学准教授/RFA主宰)

藤村龍至(建築家/東京藝術大学准教授/RFA主宰)

1976年東京生まれ。2008年東京工業大学大学院博士課程単位取得退学。2005年より藤村龍至建築設計事務所(現RFA)主宰。2010年より東洋大学専任講師。2016年より東京藝術大学准教授。2017年よりアーバンデザインセンター大宮(UDCO)副センター長/ディレクター、鳩山町コミュニティ・マルシェ総合ディレクター。住宅、集合住宅、公共施設などの設計を手がけるほか、公共施設の老朽化と財政問題を背景とした住民参加型のシティマネジメントや、ニュータウンの活性化、中心市街地再開発などのデザインコーディネーターとして公共プロジェクトにも数多く携わる。

http://ryujifujimura.jp/

ポートレート撮影:新津保建秀