第298回 三星安澄 (グラフィックデザイナー/昭和女子大学特命講師)

[桐山登士樹の推薦文]

25年間の連載を振り返り、デザイナーの三星安澄さんを紹介していないことに気がついた。三星さんもマルチクリエイターだ。

時にグラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、大学での講師、さらには研究者。元々建築学科卒なので自分の置き場所、興味や得意な分野を生かせる場所を探してきた人だと思っている。

こうした時間の中で取り組むべき領域がフォーカスされてきたように感じる。マクロ、ミクロの視野角で一つ一つ探り込む姿勢に興味を持つ。三星さんのデザインは点ではなく面で捉えなくてはならない。時に萩原修さんとの二人三脚のプロジェクトもアナログぽくって楽しみだ。

デザインディレクター桐山登士樹

桐山登士樹(デザインディレクター)

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

三星安澄(グラフィックデザイナー/昭和女子大学特命講師)

三星安澄(グラフィックデザイナー/昭和女子大学特命講師)

1980年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒。在学中から美術家・野老朝雄に師事。卒業と同時に独立し三星デザインを設立。グラフィックからプロダクトの領域にてデザイン活動をおこなう。古書店「国立本店」、紙雑貨店「西荻紙店」などの店舗経営に携わる傍ら、企業のブランディングや商品開発をおこなう。2020年より昭和女子大学環境デザイン学科特命講師。近年は大学での研究制作と現場でのデザイン制作のふたつの界を繋げるような活動に重心をおいている。

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