第299回 本山真帆 (デザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

デザイナーの本山真帆さんに期待している。これまで三澤遥さんの片腕として作業に当たる姿を見る機会があった。直近では、富山県美術館で2022年12月から2023年3月まで開催した「デザインスコープ―のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」展。作品づくりに真正面から対峙する姿は実に清々しかった。

年明けに、本山さんが私の事務所を訪ねてくれた。「デザインを見てほしい」との要望にふたつ返事で時間をつくった。これからの活動の領域や興味の対象など、いくつか質問をさせていただいた。今回紹介する「BAO BAO ISSEY MIYAKE」はその時に説明いただいたプロジェクトだ。4月から本山さんは活動の拠点をアメリカに移したが、これからの経験は学んだシステムデザインを大きく飛躍させる機会になると信じて疑わない。

デザインディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

本山真帆(デザイナー)

本山真帆(デザイナー)

1992年生まれ。首都大学東京(現 東京都立大学)大学院 システムデザイン研究科 卒業。2017年より日本デザインセンター 三澤デザイン研究室に勤務。2023年よりフリーランスとして活動開始。三澤デザイン研究室では、展覧会のプロジェクトに多く関わる。平面と立体を交差するデザインを追求。ウィンドウディスプレイデザインや、紙立体を用いたデザインなどをおこなう。個人の活動として、展開図から、紙の箱をつくり続けている。

https://mahomotoyama.com/