「daydream」
設計した住宅「FLASH」にて、2022年1月16日に1日限りで開催した展示会。この住宅を訪れた音楽家や美術家、写真家、デザイナーらがこの住宅から受けたインスピレーションをもとに作品を制作し、それらをその住宅で展示した。音楽家からFLASHを訪れた感想に代えて曲が贈られてきたことを皮切りに、映像や写真、テキスト、オブジェなどとしてこの空間が多様な切り口で表現された。一般的に建築が竣工すると建築関係者内で行われる「オープンハウス」に代わる、一つの建築についての複数の語り方を仕掛ける試みとして開催され、「HOUSEPLAYING」と名付けられた。
展示会の参加者はSNS上で100名限定で募集し、1週間で定員に達した。出展作家は展示当日に現地にそれぞれ来ては作品を設置。開催時刻直前にようやく全員の設営が終わりかたちになった時には、その場は家でありながら家でないような雰囲気を醸し出していた。夕方になり終了時刻になると瞬く間に作品は撤収され、元の家の姿に戻った。展示会に変容したそのひとときは、すべてが偽物だと思えるほどに虚実がない混ぜになった状態、まるで白昼夢だった。
出展作家は、植田実(編集者)、梅原徹(音楽家)、大村高広(建築家)、川越健太(美術家)、高野ユリカ(写真家)、堤有希(デザイナー)、成定由香沙(建築映像)、湯浅良介(建築家)※五十音順
現在記録本を制作中。2022年11月19日より販売開始予定(500部限定、ブックデザイン:牧野正幸)。
詳細はInstagramにて。
HOUSEPLAYING_VIDEO_VIDEOARCHIVES
写真:徳山史典、牧野正幸(12枚目)
映像:成定由香沙