第282回 湯浅良介 (建築家)

[桐山登士樹の推薦文]

2016年頃、富山県美術館の建設現場や県庁で顔を合わせる機会が多かった、建築家の湯浅良介さん。当時は内藤廣建築設計事務所の所員で、美術館の現場事務所で設計監理を担当されていた。湯浅さんと親しくなったのは、どんな相手に対しても物怖じせず、論理的に建築デザインを説明する真摯な姿勢を貫いていたからかもしれない。対話のできる、安心できる存在なのだ。

富山県美術館は2017年に竣工し、開館。その後しばらくして独立された湯浅さん。彼の潜在能力を身近に見てきたので、この数年間は私の担当するプロジェクトに協力いただいている。同時に現在、母校で助手や講師、新建築の設計業務で忙しい日々を送っているようだ。次のステップに成長していることを、大変嬉しく思っている。

デザインディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

湯浅良介(建築家)

湯浅良介(建築家)

1982年東京都生まれ。Office Yuasa主宰。一級建築士、修士(美術)。2010年東京藝術大学大学院修士課程修了。内藤廣建築設計事務所を経て、2018年よりOffice Yuasaを主宰。2019年から東京藝術大学教育研究助手、2022年から多摩美術大学非常勤講師。おもな受賞歴に東京藝術大学吉田五十八修了制作賞受賞、東京建築コレクション内藤廣賞受賞など。

https://www.yuasaryosuke.com/
https://www.instagram.com/yuasaryosuke/

2022/11/9 11:50