CREDOR

2019 / SEIKO

「reflections」

表参道の貸しギャラリーにて、期間限定でおこなわれたブランドポップアップの会場構成。

ブランドのロゴマークである金色の王冠形状をそのまま真鍮板で切り抜き、大小無数に会場に吊るし、照明を当てた。頭上や足元には実体として厚みのある真鍮板が光を反射しながら揺れ動き、壁には反射した光のロゴマークと、落ちる影のロゴマークが無数に投影される。ショーウィンドウ越しの吹き抜けには真鍮板を吊るす細い金色のチェーンが大量に吊り下げられ、照明と映像がチェーンに投影されることで線の束がその存在の強弱を変えながら道ゆく人の目に映る。

実像と虚像、それぞれがもつ光と影を過剰に反復し、混ぜ合わせた束の間の空間。

写真:大木大輔

湯浅良介(建築家)

湯浅良介(建築家)

1982年東京都生まれ。Office Yuasa主宰。一級建築士、修士(美術)。2010年東京藝術大学大学院修士課程修了。内藤廣建築設計事務所を経て、2018年よりOffice Yuasaを主宰。2019年から東京藝術大学教育研究助手、2022年から多摩美術大学非常勤講師。おもな受賞歴に東京藝術大学吉田五十八修了制作賞受賞、東京建築コレクション内藤廣賞受賞など。

https://www.yuasaryosuke.com/
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2022/11/9 11:50