Nara

2010 / Fredericia Furniture A/S

デンマークの家具デザインを支えてきた、歴史ある企業のための木製家具シリーズ。北欧デザインの伝統・思考を再解釈し、新たなデザインとして提示することを意識した。ダイニングチェア、スツール、テーブル、コートスタンドからなる。

椅子の背は、上辺と脊柱横に沿った二本の縦構造で人の上体を受けとめ、構造を最小限に絞りこみながら、座り心地のよさを実現している。

コートスタンドは冬枯れした北欧の木立のような、骨格のみで成立した立体的な造形美を抽出することを試みた。

安積伸(プロダクトデザイナー)

安積伸(プロダクトデザイナー)

1965年神戸生まれ。京都市立芸術大学卒業。NECデザインセンター勤務を経て、1994年にRCA(英国王立美術大学)修士課程を修了。1995年から10年間デザインユニット「AZUMI」として活動後、2005年に個人事務所「a studio」を設立。以降、Magis、lapalma、Tefal、Authentics、Fredericia、イトーキなど、国際的な企業と協働している。FX 国際インテリアデザイン賞「プロダクトオブザイヤー」ほか、国内外で多数の賞を受賞し、審査員としてもiFデザイン賞などに参加。代表作「LEM」「Yauatcha Tea Set」がヴィクトリア・アンド・アルバート美術館のパーマネントコレクションに選ばれるなど、各国の美術館に作品が収蔵されている。

http://www.shinazumi.com/