第202回 安積伸 (プロダクトデザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

AZUMIと言えばLapalma社の「LEM stool」をすぐに思い浮かべる。それだけ大ヒットし、今も年間3万本も売れ続けている椅子である。私が最初に会った、1990年代の安積さんは全身からエネルギーが溢れ出ていた。その後、LEMのヒットやその他のデザイン活動が軌道に乗り、知名度や安定感は増したが、会うと相変わらず直球をグイグイ投げてくる辛口の人だった。決しておべんちゃらを言える人ではなかった。それだけデザインに情熱を入魂する人だとも言える。昨年暮れ、リビングデザインセンターOZONEで開催された天童木工のセミナーでご一緒させていただいたが、その発せられたコメントは、デザイナーとしても教育者としても素晴らしい内容だった。

designディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

安積伸(プロダクトデザイナー)

安積伸(プロダクトデザイナー)

1965年神戸生まれ。京都市立芸術大学卒業。NECデザインセンター勤務を経て、1994年にRCA(英国王立美術大学)修士課程を修了。1995年から10年間デザインユニット「AZUMI」として活動後、2005年に個人事務所「a studio」を設立。以降、Magis、lapalma、Tefal、Authentics、Fredericia、イトーキなど、国際的な企業と協働している。FX 国際インテリアデザイン賞「プロダクトオブザイヤー」ほか、国内外で多数の賞を受賞し、審査員としてもiFデザイン賞などに参加。代表作「LEM」「Yauatcha Tea Set」がヴィクトリア・アンド・アルバート美術館のパーマネントコレクションに選ばれるなど、各国の美術館に作品が収蔵されている。

http://www.shinazumi.com/