BABEL

2018 / FICCIONES

デジタルの世界に「BABEL」というホームセンターを設計した自主プロジェクト。空間構成はホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編小説『バベルの図書館』を参照している。BABELのデータ内には、古今東西のあらゆる金物の実測3Dデータが陳列されており、設計の資料として用いたり、3Dプリントして実際に使用することができる。

金物の品ぞろえが増えるたびに、BABELは成長していく。建築はこの世界のどこにもないのに、道具さえあればどこからでも陳列されている品物を出力して触ることができる。物質と情報/アトムとビットの境界が曖昧になっていく。

写真:DOMINO ARCHITECTS+SUNJUNJIE+Gottingham

大野友資(建築家)

大野友資(建築家)

1983年ドイツ生まれ。DOMINO ARCHITECTS代表。東京大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院修士課程修了。カヒーリョ・ダ・グラサ・アルキテットス(リスボン)、ノイズ(東京/台北)を経て2016年独立。2011年より東京芸術大学非常勤講師を兼任。

DOMINO ARCHITECTS

大野友資によって2016年に設立されたプラットフォーム。デザインの実践と理論の両面から歴史や文脈への接続を試み、情報と物質、デジタルとアナログ、ハイテクとローテクを相対化するような設計を手がける。その活動はさまざまなチームとの協働によって形作られ、建築、インテリア、プロダクトデザイン、リサーチや企画開発まで多岐にわたる。

http://www.dominoarchitects.com/

2020/1/15 11:25