MTRL Hong Kong

2018 / 株式会社ロフトワーク

香港島、起伏の激しい上環地区に建つ、 現地では典型的な鉄筋コンクリート造の長屋の一部をギャラリー兼オフィスにリノベーションする計画。高温多湿な敷地において、建物の南北面に大きな開口を開けることで自然換気を最大限利用し、風通しの良い爽やかな内部空間を実現した。

また、低い税率と自由貿易という香港の特徴を活かし、地場の素材だけでなく日本の木材や深センの設備、中国の石材など、物理的な距離を問わずにさまざまな場所から積極的に技術や素材を取り入れながら現場で組み合わせることで、香港らしいコスモポリタンな空間をつくることを考えた。

写真:Gottingham

大野友資(建築家)

大野友資(建築家)

1983年ドイツ生まれ。DOMINO ARCHITECTS代表。東京大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院修士課程修了。カヒーリョ・ダ・グラサ・アルキテットス(リスボン)、ノイズ(東京/台北)を経て2016年独立。2011年より東京芸術大学非常勤講師を兼任。

DOMINO ARCHITECTS

大野友資によって2016年に設立されたプラットフォーム。デザインの実践と理論の両面から歴史や文脈への接続を試み、情報と物質、デジタルとアナログ、ハイテクとローテクを相対化するような設計を手がける。その活動はさまざまなチームとの協働によって形作られ、建築、インテリア、プロダクトデザイン、リサーチや企画開発まで多岐にわたる。

http://www.dominoarchitects.com/

2020/1/15 11:25