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2019 / コベルコ建機株式会社+東京大学稲見檜山研究室

VR技術を応用し、建設重機を遠隔操作する研究を行うためのスペース。東京にある拠点から広島にある自動車解体機を遠隔操縦するにあたり、部屋の一角をVRスペースにするのではなく、主題として部屋全体を解体機のコックピットとして扱うことを提案した。

臨場感、高揚感を高めるために本物の解体機のシートを設置し、台座は実際の車用塗料を用いて塗装している。リモート・ミーティングやエレクトロニック・コマースなど、バーチャル空間でのやりとりが特別なことではなくなっている現代において、実空間が果たす役割について考えたプロジェクト。

写真:Gottingham

大野友資(建築家)

大野友資(建築家)

1983年ドイツ生まれ。DOMINO ARCHITECTS代表。東京大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院修士課程修了。カヒーリョ・ダ・グラサ・アルキテットス(リスボン)、ノイズ(東京/台北)を経て2016年独立。2011年より東京芸術大学非常勤講師を兼任。

DOMINO ARCHITECTS

大野友資によって2016年に設立されたプラットフォーム。デザインの実践と理論の両面から歴史や文脈への接続を試み、情報と物質、デジタルとアナログ、ハイテクとローテクを相対化するような設計を手がける。その活動はさまざまなチームとの協働によって形作られ、建築、インテリア、プロダクトデザイン、リサーチや企画開発まで多岐にわたる。

http://www.dominoarchitects.com/

2020/1/15 11:25