360°BOOK

2015 / 青幻舎

360度に開くと中から立体があらわれる本。断面を放射状に並べることで、2Dの連続としての3Dが浮かび上がってくる。建築に用いる3DCADを応用し、インテリアデザインと同じ感覚で本の内部空間を設計している。

印刷、ダイカット、製本、糸掛けにいたるまですべて国内で行っており、各工程で非常に高度な技術が用いられている。「富士山」「白雪姫」「地球と月」「雪降る森」の定番作品以降も、葛飾北斎をはじめとして、さまざまなコラボレーションが実現している。

グラフィック:SHA
写真:Gottingham

http://www.seigensha.com/sp/360book/

大野友資(建築家)

大野友資(建築家)

1983年ドイツ生まれ。DOMINO ARCHITECTS代表。東京大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院修士課程修了。カヒーリョ・ダ・グラサ・アルキテットス(リスボン)、ノイズ(東京/台北)を経て2016年独立。2011年より東京芸術大学非常勤講師を兼任。

DOMINO ARCHITECTS

大野友資によって2016年に設立されたプラットフォーム。デザインの実践と理論の両面から歴史や文脈への接続を試み、情報と物質、デジタルとアナログ、ハイテクとローテクを相対化するような設計を手がける。その活動はさまざまなチームとの協働によって形作られ、建築、インテリア、プロダクトデザイン、リサーチや企画開発まで多岐にわたる。

http://www.dominoarchitects.com/

2020/1/15 11:25