みずはな

2019

「みずはな」という言葉には、物事の最初やはじまりという意味があります。水のように生命となるエネルギーが湧いて、拡がっていくイメージを表現しています。

日本的なイメージと美しさのあるマットな表情のものと、影が美しく映え、透明感のある研磨したものを制作しました。華やかな色味と波紋のようにカットを施すことで生まれる陰影と、色のグラデーションが魅力です。

「みずはな」は2019年から制作しはじめたシリーズで、同年の銀座一穂堂での個展で発表しました。

塚田美登里(ガラス作家)

塚田美登里(ガラス作家)

岐阜県出身。高岡短期大学金属工芸科卒業(現富山大学)。その後、富山ガラス造形研究所造形科、研究科でガラスと金属の組み合わせを研究し、卒業。金沢卯辰山工芸工房で研修し、その後、同工房専門員として勤務して研究を続ける。2011年に富山市に自宅兼工房を設立し、独立。2012年からは欧米でのアートフェアやニューヨークでの個展、工芸未来派として紹介され、銀座和光の展示や日本橋三越本店中央ホール開催の「KOGEI Future Forward」に選抜され展示するなど、国内外で精力的に発表し続けている。2013年に「国際ガラス展・金沢」で金賞受賞。作品は、金沢21世紀美術館やフィラデルフィア美術館(アメリカ)、MUDAC美術館(スイス)など多数の美術館に収蔵されている。

http://ww3.ctt.ne.jp/~tsukada/

2019/10/9 11:45