光林

2014

静寂の中の竹林に光りが射していくような、すがすがしい日本の美を表現しています。金属とガラスを熔着させた部分は、光りの透過があまりありません。そこをカット加工することで、薄暗い林の中に射し込む光を表現しています。また、ガラスに重力と熱が加わり、窯の中で自然に伸びていくフォルムを利用することで、自然から感じられる伸びやかさを表現しています。

「光林」は2012年からシリーズ化して制作しはじめ、この作品は「Collect2014」に出品。MUDAC美術館(スイス)に収蔵されています。

塚田美登里(ガラス作家)

塚田美登里(ガラス作家)

岐阜県出身。高岡短期大学金属工芸科卒業(現富山大学)。その後、富山ガラス造形研究所造形科、研究科でガラスと金属の組み合わせを研究し、卒業。金沢卯辰山工芸工房で研修し、その後、同工房専門員として勤務して研究を続ける。2011年に富山市に自宅兼工房を設立し、独立。2012年からは欧米でのアートフェアやニューヨークでの個展、工芸未来派として紹介され、銀座和光の展示や日本橋三越本店中央ホール開催の「KOGEI Future Forward」に選抜され展示するなど、国内外で精力的に発表し続けている。2013年に「国際ガラス展・金沢」で金賞受賞。作品は、金沢21世紀美術館やフィラデルフィア美術館(アメリカ)、MUDAC美術館(スイス)など多数の美術館に収蔵されている。

http://ww3.ctt.ne.jp/~tsukada/

2019/10/9 11:45