第321回 ガラージュ (建築集団)

[齋藤精一の推薦文]

GARAGEは、建築を超えた建築集団である。あらゆるメディアとしての都市を舞台に、シアターへ軽やかに展開される舞台美術のような建築を都市や風景に入れ込む新しい感覚を持っている。

空間性や複雑な問いに対する解決というしっかりとした軸を持ちながら、さまざまな領域にピボットする彼らの活動は、これから僕たちにどんな可能性を見せてくれるだろうか?今後ますますの活躍がとても楽しみだ。

齋藤精一(パノラマティクス主宰)

建築デザインをコロンビア大学建築学科で学び、2006年、株式会社ライゾマティクス(現:アブストラクトエンジン)を設立。社内アーキテクチャ部門を率いた後、2020年に「CREATIVE ACTION」をテーマに、行政や企業、個人を繋ぎ、地域デザイン、観光、DXなど分野横断的に携わりながら課題解決に向けて企画から実装まで手がける「パノラマティクス」を結成。2023年よりグッドデザイン賞審査委員長。2025年大阪・関西万博EXPO共創プログラムディレクター。

https://panoramatiks.com/

編集部からの推薦文
2026年9月13日までWHAT MUSEUMで開催中の企画展「波板と珊瑚礁 - 建築を遠くに投げる八の実践」にて、初めてガラージュの作品を拝見した。若手建築家8組が模型の可能性を探る同展で、彼らが発表したのは、触れたり揺らしたりして来場者も作品の一部となっていくような展示だ。建築を「変化しつづける事象の一過程」と捉え、空間にとどまらず時間をもデザインするガラージュが、これから何を見せてくれるのか、引き続き活動を追っていきたい。
ガラージュ(建築集団)

ガラージュ(建築集団)

建築・映像・演劇の専門領域をもつメンバーによって構成された建築集団。建築を「変化しつづける事象の一過程」と考え、空間にとどまらず時間も含めたデザイン活動を実践している。建築が利用される日常、ライフサイクル、歴史などさまざまなスケールの時間を横断しながら思考し、映像、演劇、お祭り、フィールドワークなどを通じて建築表現の拡張を試みている。

設立メンバー3名は共に1991年生まれ。2014年早稲田大学建築学科卒業、2016年同大学院理工学術院修了。2020年にガラージュを共同設立。(写真左から)瀬尾憲司/建築映像作家・建築家、渡辺瑞帆/セノグラファー・建築家、小田切駿/建築家。

https://garagearchitects.com/