COLOR

2013

テーマは「COLOR」。光に反応すると分子構造がかわる“フォトクロミック”を用い、光を浴びると白から様々な色に変わる服を発表した。
ショーはモノクロのルックからはじまり、徐々に色が加えられる。シーンが変わり、白衣を着たモデルが二人登場。モデルがステージ中央のターンテーブルに乗ると、自然光に極めて近い照明がモデルを照らす。真っ白だった洋服は、回りながら徐々にパステルカラーに変化する。次々と、全身ホワイトのコーディネイトのモデルたちが登場し、ターンテーブルの上で、ピンクやパープルといった鮮やかな色や隠れていた柄を披露していく。生地だけではなく、ボタンやアクセサリー、ヘッドピースやシューズの色も変わる。これらの服は光を失うと再び白へと戻る。光を注ぐことで服の色や濃淡を操り、「色を脱いだり着たりする服」を実現した。

森永邦彦(デザイナー)

森永邦彦(デザイナー)

1980年、東京都生まれ。早稲田大学、バンタンデザイン研究所卒業。ブランド名「アンリアレイジ」はA REAL(日常)、UN REAL(非日常)、AGE(時代)、を組み合わせた造語。2003年から活動を開始。「神は細部に宿る」という信念のもと作られた色鮮やかで細かいパッチワークや、人間の身体にとらわれない独創的なかたちの洋服が特徴。2005年、ニューヨークの新人デザイナーコンテスト「GEN ART 2005」でアバンギャルド大賞を受賞。 2006年より東京コレクションに参加。2011年、第29回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。2012年、個展「アンリアレイジ展 A REAL UN REAL AGE」(パルコミュージアム・東京)を開催。2013年、「フィロソフィカル・ファッション2 : A COLOR UN COLOR」(金沢21世紀美術館・石川)を開催。
アンリアレイジ 公式サイト:http://www.anrealage.com/

2014/1/8 0:00