WIDESHORTSLIMLONG

2010

テーマは服の形状を規定する4つの形容詞「太い、短い、細い、長い」からなる「WIDESHORTSLIMLONG」。
服における定規を身体と捉え、基準である身体を変形させることで、太くて短い服、と細くて長い服、を発表した。
身長を3メートル弱に引き伸ばしたマネキンと、身長を1メートル以下に縮めたマネキンを製作し、それら変形したマネキン用の服を人が着用した時の差異をデザインとした。隣り合う2体のマネキンは同じアイテムを着用し、それぞれのマネキンに合わせて、柄やボタンも縦に細長く伸ばしたり、つぶれたように横に広げたりと変形させた。スリムな服はストレッチ性の高い素材を使用し、着用時にはギャザーとして身体に纏わりつくようなシルエットを形成、またワイドな服は着用時にドレープとしてボリュームのあるシルエットを形成する。 絶対基準である身体を問い直すことで、新たな衣服の可能性を模索。

森永邦彦(デザイナー)

森永邦彦(デザイナー)

1980年、東京都生まれ。早稲田大学、バンタンデザイン研究所卒業。ブランド名「アンリアレイジ」はA REAL(日常)、UN REAL(非日常)、AGE(時代)、を組み合わせた造語。2003年から活動を開始。「神は細部に宿る」という信念のもと作られた色鮮やかで細かいパッチワークや、人間の身体にとらわれない独創的なかたちの洋服が特徴。2005年、ニューヨークの新人デザイナーコンテスト「GEN ART 2005」でアバンギャルド大賞を受賞。 2006年より東京コレクションに参加。2011年、第29回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。2012年、個展「アンリアレイジ展 A REAL UN REAL AGE」(パルコミュージアム・東京)を開催。2013年、「フィロソフィカル・ファッション2 : A COLOR UN COLOR」(金沢21世紀美術館・石川)を開催。
アンリアレイジ 公式サイト:http://www.anrealage.com/

2014/1/8 0:00