「progress」
「4階建てのビルを購入したんだけど何ができるかな?」と、お茶をしながら相談を受けてこのプロジェクトは始まった。そのビルは富山県氷見市の漁港のすぐそばにあり、当時の施主は東京から氷見へ移住して間もない夫婦だった。3階を二人の住居として使いながら、二人がもともと宿業へ夢があったことから最上階の4階には客室をつくり、街の食堂となるようなキッチンを1階に設けることとした。2階は宿泊や食事をする人以外にもここを訪れるきっかけとなるような場所としてギャラリーをつくり、今では展覧会や映画祭、音楽会、年初の書き初め会などがおこなわれている。
2人がビルに隣接する一軒家に引っ越すことになってからは、3階をどういう場所にしたらこの場所がもっとよいものになるかを話し合い、最終的にアーティストインレジデンスなどの長期滞在向けの客室として改修し、このビルに訪れる人の幅はさらに広がった。この間はキッチンの作業用テーブルと壁棚を新設し、1Fがより使いやすく彩のある場所に進化した。
HOUSEHOLDの2人は、どんな場所をつくればこの場所や街や人にとって良い影響が生まれるかを考え続けている。僕はその手伝いをしている。
写真:白井晴幸(1~5枚目)、木下瑞輝(6~12枚目)