結城澤屋

2014 / 奥順株式会社

茨城県結城市に2000年の歴史をもつ無形文化遺産「結城紬」の老舗問屋が新たに展開する着物ブランドのVI。結城紬の長い歴史と、反物を1本作成するのにかかる手間の厚みを伝えるために、真綿から糸を紡ぐ指、紡がれた長い糸、そして歴史を1本の糸と指を用いたロゴマークと、判子のような控えめな文字で表現。シンプルに表現するというロゴマークの基本を満たしつつ、繊細さがロゴマークの常識から逸脱したこのロゴは、伝統を守りつつ「今」の時代を楽しむための着物を、という澤屋のコンセプトを体現している。

木住野彰悟(デザイナー)

木住野彰悟(デザイナー)

1975年東京都生まれ、廣村デザイン事務所勤務後、2007年6D設立。アートディレクター・グラフィックデザイナーとして、ブランディング・VI・サイン計画などを多く手掛ける。近年はオリジナルプロダクト「it knit」「さくら・バラクラッカー」などにも力を入れている。主な仕事には、豊田市、JAマインズ、結城澤屋のブランディング、無印良品アトリエムジ、第24・25回東京国際映画祭のアートディレクション、柏の葉スマートシティ、御茶ノ水ソラシティ、久松湯、川越献血ルームのサイン計画など。主な受賞にD&ADイエローペンシル、カンヌライオンズ ゴールド、one show design シルバー・ブロンズ、red dot award、DFAAシルバー、JAGDA新人賞、ADC賞他国内外多数。