柏の葉スマートシティ

2014 / 三井不動産株式会社

三井不動産が開発する、未来型スマートシティの代表的なエリアのサイン計画。全体が商業・ホテル、カンファレンス施設とレジデンスの2つのゾーンに分かれている。レジデンスエリアは、外から来る人が多い場所ではないので、強いメッセージは必要ないと考え、表現する情報のバランス考慮、人が交わる場所、行きかう分岐点にベンチ型のサインを置き、行く先をしめしている。分岐点にベンチ型ということで、人が集まる場所としての機能と、ベンチの座面に情報を入れることで、座った際に見えなくなるが、それが逆に情報が出過ぎていない、良いバランスとなっている。商業、大学、ホテルなどのエリアは、研究者など多国の人が数多く行きかう場所のため、多国語表現とともに、分かりやすいピクトグラムで、言語が無くても素早いコミュニケーションがとれるようなサインを計画した。

木住野彰悟(デザイナー)

木住野彰悟(デザイナー)

1975年東京都生まれ、廣村デザイン事務所勤務後、2007年6D設立。アートディレクター・グラフィックデザイナーとして、ブランディング・VI・サイン計画などを多く手掛ける。近年はオリジナルプロダクト「it knit」「さくら・バラクラッカー」などにも力を入れている。主な仕事には、豊田市、JAマインズ、結城澤屋のブランディング、無印良品アトリエムジ、第24・25回東京国際映画祭のアートディレクション、柏の葉スマートシティ、御茶ノ水ソラシティ、久松湯、川越献血ルームのサイン計画など。主な受賞にD&ADイエローペンシル、カンヌライオンズ ゴールド、one show design シルバー・ブロンズ、red dot award、DFAAシルバー、JAGDA新人賞、ADC賞他国内外多数。