つどい

2015 / 個人

老朽化に伴い昭和の木賃アパートへ移転したラーメン店の改修計画。店主「ぎゅうさん」が集めた大量の雑貨やポスターという「混沌」を、いかに空間の質へ昇華させるかがテーマとなった。

前店舗の使い込まれた設備を引き継ぎ、解体で現れた既存仕上げと共存させるため、ディテールの整理や建築要素の幾何学的抽象化を行った。建築・家具・小物のスケール感にコントラストを与え、各要素の属性が際立つ距離感を保つことで、余白のあるレイヤーの積層を生み出した。建築要素から集う人々までが対位法のように響き合い、オーナーの人となりが立ち現れる独自の「ぎゅう仕上げ」を成立させている。

写真:Lemmart

micelle ltd.(設計事務所)

micelle ltd.(設計事務所)

神戸、岐阜、東京、福岡を拠点に、住宅・商業・ホテル・神社・プロダクトなど「設計」を通して、規模や用途を横断したプロジェクトに関わる。また、国内外の作家によるアートや器を扱うギャラリー「OBG eu.」、岐阜市内に残る祖父母の商店を改修したアーティスト・イン・レジデンス「Fablic House」など、空間とオブジェクトに関する活動を展開する。

https://micelle.jp/

片田友樹
1984年岐阜県生まれ、和歌山育ち。東京大学大学院修了。スキーマ建築計画、ケース・リアルを経て、2017年 micelle ltd.主宰。近畿大学建築学部非常勤講師。

2026/8/25 14:45