KOTOBUKI cheese factory

2018 / KOTOBUKI Co., Ltd

駐車場跡地に計画された、チーズ工場と食育の拠点。郊外の空き地や農場に赤や青の直方体がゴロンと寝転がる地域の原風景である「中古海上コンテナ」をモジュールとし、その隙間にノコギリ屋根状の木造小屋組を架けることで、将来の拡張性と環境制御を両立させた。

内外を通じてコンテナの傷や痕跡をそのまま活かし、古いステッカーを増殖させるように新しいサインを貼り重ねることで、コンテナが辿ってきた時間を独特な佇まいへと昇華させている。

また、法規制の壁を「内装下地を構造体とみなす」視点の刷新でクリアし、街並みとコントラストを保ちつつ溶け込む、奇妙で豊かな風景を生み出している。

写真:Lemmart

micelle ltd.(設計事務所)

micelle ltd.(設計事務所)

神戸、岐阜、東京、福岡を拠点に、住宅・商業・ホテル・神社・プロダクトなど「設計」を通して、規模や用途を横断したプロジェクトに関わる。また、国内外の作家によるアートや器を扱うギャラリー「OBG eu.」、岐阜市内に残る祖父母の商店を改修したアーティスト・イン・レジデンス「Fablic House」など、空間とオブジェクトに関する活動を展開する。

https://micelle.jp/

片田友樹
1984年岐阜県生まれ、和歌山育ち。東京大学大学院修了。スキーマ建築計画、ケース・リアルを経て、2017年 micelle ltd.主宰。近畿大学建築学部非常勤講師。

2026/8/25 14:45