sibo chair

2025

京都市北部、山あいの小野郷。古くから林業とともに暮らしが営まれてきたこの地で、私たちはかつての木材倉庫を制作拠点として活動している。ここで扱う北山人工絞り丸太は、痩せた土壌の中で都に献上する良材を生み出そうとした先人たちの技術と労力の積層によって育まれてきた素材である。

独特の凹凸をもつ絞りは、装飾ではなく土地の条件と人の営みが生んだ痕跡でもある。「sibo chair」は、その丸太を1/2および1/4円弧に製材し、構造体として組み込むことで、建築部材として垂直に据えられてきた材に新たな重力と関係を与えた。全体を塗装後に研磨し、凹部にのみ色を残す仕上げによって、絞りを模様として顕在化させる。土地に根差した素材が、椅子として空間を軽やかに移動する存在へと読み替えられている。

ものや(古道具屋/デザインスタジオ)

ものや(古道具屋/デザインスタジオ)

京都を拠点に、道具屋とスタジオのふたつの軸で活動。 由来や機能にとらわれず、直感で蒐集したものを空間に配置し、多面的な解釈を提示するショップを運営しています。 また、蒐集と配置のなかで蓄積した見たての感覚を手がかりに、 物と空間の関係性に問いを重ね、設計/ディレクションを行うデザインスタジオとして活動しています。

https://www.instagram.com/studio_monoya/
https://www.instagram.com/shop_monoya/

2026/2/28 19:00