太田琢人(デザイナー/アーティスト)
1993年フランス生まれ。2017年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。2022年東京藝術大学美術研究科デザイン専攻修士課程卒業。2019~2025年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科の助手として従事したのち独立。物と人間のコミュニケーションについて興味を持ち、日常の観察の中で新たな視座の発見を作品へ変換する。特定の分野に固執せず、プロセスや考え方の流動性と多元的思考を大切にしている。主な展示に「logx」(SKWAT-PARK-,東京,2025)「結晶化したエアークオーツの聲」(contrast,東京,2025)「Thinking Piece」(Dropcity、イタリア、2023)、「藝大アーツイン丸の内 2022」(丸ビル、東京)など。
https://www.instagram.com/ohtatakuto/
太田さんと出会ったのは2019年、彼が武蔵美を卒業して間もない頃だった。発表されたばかりの「Rubbish things」を拝見し、既存のどの文脈にもおさまりきらないパンクな作風に強い衝撃を受けたことをいまでも鮮明に覚えている。
その後の活動はめざましく、個的な視点と社会的な視点を自在に行き来しながら制作される作品には、常に社会や他者への鋭い問いや批評性が込められている。同時に純粋にものづくりを楽しむ姿勢を失わず、その二面性が独特の深みと軽やかさを与えているように思う。
太田さんの取り組みには新しいデザインの潮流を予感させる。今後の実践がどのように広がっていくのかを楽しみにしている。
we+(コンテンポラリーデザインスタジオ)
リサーチと実験に⽴脚した独⾃の制作・表現⼿法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也と安藤北⽃により2013年に設⽴。日々の研究から生まれた自主プロジェクトを国内外で発表しており、そこから得られた知見を生かした、R&Dやインスタレーション等のコミッションワーク、プロダクト開発、空間デザイン、アートディレクションなど、さまざまな企業や組織のプロジェクトを手がける。FRAME Awards、Wallpaper* Design Awards, Dezeen Awards、ELLE DECO International Design Awards等受賞多数。作品はドイツのVitra Design Museumなどに収蔵されている。
http://www.weplus.jp