小豆島ハウス家具制作

2022 / 砂木

小豆島坂手地区の空き家を改修した「小豆島ハウス」にあわせ、ベンチ、スツール、照明を設計・制作した。砂木の監修のもと、まず建築だけでなく島の環境や風景を身体的に捉えるリサーチから始めた。建物内部を観察する中で、柱や襖、既存の照明といったエレメントを抽出し、それらを家具へと読み替えている。

【山スツール】
離れに残されていた襖絵の山のモチーフを切り出し、木パネルに印刷することで立体化した。座具でありながら、舞台の書き割りのように空間の風景をつくる存在でもある。

【照明】
吹き抜けに配置されていた既存照明の透明部分をあえてグレーで塗りつぶし、光の機能を部分的に減退させることで、形態そのものの魅力を前景化した。

【ベンチ】
垂直に立っていた柱材を物理的に曲げ、水平に据えることで、新たな機能の余白を与えている。

「複製」「引き伸ばし」「塗りつぶし」「歪曲」といったデジタル的操作を、物理的な加工として与えることで、建築に付随していた意味や機能を組み替え、変容させる。建物の中に潜んでいた要素を再編集し、メディアとしての場に新たなレイヤーを加えるプロジェクトである。

ものや(古道具屋/デザインスタジオ)

ものや(古道具屋/デザインスタジオ)

京都を拠点に、道具屋とスタジオのふたつの軸で活動。 由来や機能にとらわれず、直感で蒐集したものを空間に配置し、多面的な解釈を提示するショップを運営しています。 また、蒐集と配置のなかで蓄積した見たての感覚を手がかりに、 物と空間の関係性に問いを重ね、設計/ディレクションを行うデザインスタジオとして活動しています。

https://www.instagram.com/studio_monoya/
https://www.instagram.com/shop_monoya/

2026/2/28 19:00