result of scaling -vitality-

2015

タペストリー5枚組の作品。1枚のサイズはH250×W116cm。

板締め絞りのにじみは、模様の大小の比率に合わせてにじませる量を変化させても、ただの模様の大小とは異なった表情が現れる。この要素をいかしながら、上下から若干のグラデーションを施すことで大地に根付く生命力の表現を目指した。

2017年富山県美術館「ワールド工芸100選」展、2018年パリ装飾美術館「ジャポニスムの150年」展において展示。

安達大悟(テキスタイルアーティスト)

安達大悟(テキスタイルアーティスト)

愛知県出身。2012年に金沢美術工芸大学 美術工芸研究科 工芸専攻修士課程を修了後、金沢卯辰山工芸工房に入所。その後、3年間の研修を経て同工房の専門員となる。作品の多くは、江戸時代には親しまれていた「板締め絞り」という伝統技法を用いたものだが、その根底には「素材の可能性を見出し可視化する」というコンセプトがある。現在は後進の育成を行いながら、板締め絞りによるタペストリーの制作やワンピースやバッグなどの制作、ホテルユニフォームのデザインをはじめ、トロフィーのデザインなどテキスタイル分野を超えた仕事も手がける。伝統と革新を行き来することで生まれる、まだ見ぬクリエイションを目指している。

http://dadachitex.wixsite.com/daigoadachi

2019/2/20 10:40