pattern of spread color

2014~

染料と繊維の関係により生まれてくるにじみの現象は無限の可能性を感じさせてくれるが、その分、適当に扱われやすい要素である。このテキスタイルの特徴の一つであるにじみを、板締め絞りを用いて、偶然ではなく必然へと昇華し、再現性を高めているシリーズ。

テキスタイルコレクションの制作から、それらをもとにした衣類や鞄、小物などのアイテム制作も手がけ、生活にアクセントを与えるデザインを行っている。

安達大悟(テキスタイルアーティスト)

安達大悟(テキスタイルアーティスト)

愛知県出身。2012年に金沢美術工芸大学 美術工芸研究科 工芸専攻修士課程を修了後、金沢卯辰山工芸工房に入所。その後、3年間の研修を経て同工房の専門員となる。作品の多くは、江戸時代には親しまれていた「板締め絞り」という伝統技法を用いたものだが、その根底には「素材の可能性を見出し可視化する」というコンセプトがある。現在は後進の育成を行いながら、板締め絞りによるタペストリーの制作やワンピースやバッグなどの制作、ホテルユニフォームのデザインをはじめ、トロフィーのデザインなどテキスタイル分野を超えた仕事も手がける。伝統と革新を行き来することで生まれる、まだ見ぬクリエイションを目指している。

http://dadachitex.wixsite.com/daigoadachi

2019/2/20 10:40