一布一服

2019

板締め絞り(折りたたんだ布を、板ではさんで染料に浸す染色方法)による一枚布を意識し、裁断は直線のみ、生地幅は変更しないという最小限の加工で衣服として成形するシリーズ。

首元に唯一施したタックの部分は、板締め絞りの折り線に合わせた加工で、模様が変われば形も変わるしくみになっている。また、扱うテキスタイルは落ち感の良いものを選択し、さらに水気を弾きやすいものを選ぶことで、滲み模様の再現性をあえて下げ、一点ものとしての差別化を図っている。

一布一服(テキスタイルアーティスト)

安達大悟(テキスタイルアーティスト)

愛知県出身。2012年に金沢美術工芸大学 美術工芸研究科 工芸専攻修士課程を修了後、金沢卯辰山工芸工房に入所。その後、3年間の研修を経て同工房の専門員となる。作品の多くは、江戸時代には親しまれていた「板締め絞り」という伝統技法を用いたものだが、その根底には「素材の可能性を見出し可視化する」というコンセプトがある。現在は後進の育成を行いながら、板締め絞りによるタペストリーの制作やワンピースやバッグなどの制作、ホテルユニフォームのデザインをはじめ、トロフィーのデザインなどテキスタイル分野を超えた仕事も手がける。伝統と革新を行き来することで生まれる、まだ見ぬクリエイションを目指している。

http://dadachitex.wixsite.com/daigoadachi

2019/2/20 10:40