Drift

2016

砂の上に影が落ちたように時計の針が動きつづける、移ろいゆくものと時を感じさせる時計。

規則的に時を刻み続ける「時計」というプロダクトに対して、有機的に変化し続けるサーフェスを付加することで新しい知覚に訴える表現方法になるのでは、という期待から制作を始めた。時の移ろいとともに微細な動きを繰り返す砂鉄が生み出す表情は、時間を示すためのプロダクトではなく、時間を忘れ、鑑賞するためのプロダクトへの移行を促している。

時計機構設計:真壁友

Drift from we+ on Vimeo.

we+(コンテンポラリーデザインスタジオ)

we+(コンテンポラリーデザインスタジオ)

林登志也と安藤北斗により2013年に設立された、東京を拠点に活動するコンテンポラリーデザインスタジオ。林は1980年富山県生まれ、一橋大学卒業。安藤は1982年山形県生まれ、セントラル・セント・マーティンズ卒業。プロダクト・インスタレーション・グラフィックなど、多岐にわたる領域のディレクションとデザインを行ない、テクノロジーや特殊素材を活用した実験的なアプローチを追求している。国内外での作品発表のほか、「Gallery S. Bensimon」(パリ)や「Rossana Orlandi」(ミラノ)などのデザインギャラリーに所属。おもなコミッションワークとして、Sony、マリメッコ、三越伊勢丹、フィンエアー、森美術館がある。DSA日本空間デザイン賞金賞、グッドデザイン賞他受賞多数。
http://www.weplus.jp