- デザインコンセプト
- 担当:田中利岳/丹青社
災害に強いまちづくりを目指し、災害対応能力の向上を図ることを目的として新たに建てられた消防庁舎の1階に、市民の防災に対する意識の向上を促す防災研修センターとして誕生した。
災害の本質的な脅威は、「無秩序な連動性」にある。例えば、一発の巨大地震が呼び起こす無数の悲劇は、その経緯を辿ると細胞のように脈々と繋がっている。
そこで、各災害体験室をぐるりと囲んで配置するパノラマギャラリーとした。ここでは、災害に立ち向かう各体験室の体験者と災害がオーバーラップする。体験室のガラス面には、刻々と波打ちながら変化する災害の猛威を形のない連続する粒子の集合体で表現。空間に入るや否や災害の情景が突如一面に広がり、災害が突発的に訪れることも来館者に伝えている。また、この脅威に対抗すべく、警告を暗に促すために防災意識喚起色としてシルバー、イエローで施設を演出した。
所在地 | 鹿児島県薩摩川内市中郷町5031番地1 |
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事業主 | 薩摩川内市消防局 |
オープン | 2014年7月 |
空間デザイン | 丹青社 田中利岳 |
施工 | 丹青社 |
延床面積 | 180m2 |
撮影 | 林 巧 |