CROSSING #03

2019

回転している造形物に光の線が当たると、12人の歩いている人々(大人から子供、スマートフォンを見ている人やリュックを背負っている人など)がシームレスに入れ替わりながら出現する。彼らは作者が実際に訪れたさまざまな国の交差点で撮影された。撮影された時期や人々の年齢、性別、人種は異なるが、それぞれの人々が何かに向かって移動しているところは共通している。そこには目には見えない、多種多様な内的な動きが在るように感じられる。それらが混ざり合いながら、前へ歩く姿が浮かび上がる。

写真:Timothée Lambrecq

CROSSING #03
後藤映則(アーティスト)

後藤映則(アーティスト)

1984年岐阜県生まれ。古くから存在するメディアや素材から現代的なテクノロジーまで、さまざまな手法を掛け合わせ、動き、時間、生命感を扱う作品を手がけている。近年のおもな展覧会に、2023年「The 27th ifva Festival」Hong Kong Art Center(香港)、2022年「光‧舞弄‧影 – 2022臺灣國際光影藝術節」台湾国立美術館(台湾)、2022年「Akinori Goto "Heading" – phenomenal #01」nomena gallery Asakusa(東京)、2020年「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.09 時どきどき想像」高松市美術館(香川)、2019 年「オープン・スペース 2019 別の見方で」NTT Inter Communication Center [ICC](東京)、2019年「Ars Electronica Festival 2019」POST CITY(オーストリア)など。おもな受賞にアルス•エレクロトロニカ賞Honorary Mention(栄誉賞)、STARTS PRIZE(EU)ノミネーションなど。現在、武蔵野美術大学准教授。

https://www.akinorigoto.com/
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2023/3/8 17:55