第267回 吉田周一郎+石川静/shushi architects (建築デザイン事務所)

[桐山登士樹の推薦文]

2020年2月に茨城県デザインセンターから講演を依頼されてマイカーで茨城県庁に伺った。この時の交流会で初めてお会いしたのが、建築家の吉田周一郎さん。帰りが一緒だったので同乗いただき、車中は建築話に花が咲いた。かたや石川静さんは、三菱地所設計での打合せの際にお会いした。あれから1年半経つが、まだ三人でお逢いしたことはない。

石川さんは、この3月末で三菱地所設計を退社され、吉田さんの建築事務所に合流して活動をスタートさせた。コロナ禍の大変な時期での決断だったが、前向きな活動に夢を広げていたようだ。退社間もない4月に石川さんの個展が開催され、横浜の会場まで伺った。こうした建築設計と平行して行う活動には、その人の性格がよくあらわれる。私なりに石川さんの色彩感覚と自由な造形に理解を深めた。

これまでお二人は大手建築設計事務所で、さまざまな経験を積み重ねてきた。さてこれからどんな花を咲かせてくれるのか、興味は尽きない。二人のコンビネーションに期待して待つことにしよう。

designディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

吉田周一郎+石川静/shushi architects(建築デザイン事務所)

吉田周一郎+石川静/shushi architects(建築デザイン事務所)

自然をフィールドに、建築と建築をめぐる領域をデザインするクリエイティブチーム。長年、別な道で建築を生業としてきた吉田周一郎と石川静が、2021年春にshushi architectsts(シュシ アーキテクツ)として合流。シュシには、「主旨(コンセプト)」がぎゅっと詰まった、「種子」のような建築をつくり、仲間とともに育て、世界中に花を咲かせたい、という思いが込められている。

吉田周一郎
徳島県生まれ、京都大学建築学科修了。鹿島建設建築設計部、RCRアーキテクツ(スペイン)を経て、2008年に吉田周一郎建築設計を設立。2016年にshushi architectsに改称。

石川静
東京都生まれ、東京都立大学建築工学科卒業。NTTファシリティーズ、三菱地所設計を経て、2021年にshushi architectsに合流。

https://shushi.tokyo/