デジタルシャーマン・プロジェクト

2016

『デジタルシャーマン・プロジェクト』は、科学技術の発展を遂げた現代向けにデザインされた、あたらしい弔いの形を提案しています。現段階では家庭用ロボット「Pepper」に、故人の人格、3Dプリントした顔、口癖、しぐさを憑依させたものを開発しました。このプログラムは死後49日間だけPepperに出現し、49日を過ぎると自動消滅します。

※総務省異能vation制度を利用し、「デジタルシャーマン・プロジェクト」は特許を取得しました。

・アルスエレクトロニカ  Interactive Art+部門  栄誉賞
・アルスエレクトロニカ STARTS PRIZE部門 ノミネート
・第20回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞(文部科学大臣賞)
・総務省 異能vation(独創的な人特別支援枠)採択
・文化庁メディア芸術クリエイター育成事業 採択

企画、ディレクション:市原えつこ
アプリ・モーション開発:Chika Watanabe
企画サポート、映像出演:佐藤詩帆
ロゴデザイン:畑友里恵
写真撮影:黒羽政士
映像監督:高井浩司
映像撮影:Jinam/Akifumi Watanabe

支援:文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業(平成27年度)
本研究は、平成28年度 総務省「異能(Inno)vation」プログラムの最終選考を通過しました。

市原えつこ(メディアアーティスト、妄想インベンター)

市原えつこ(メディアアーティスト、妄想インベンター)

1988年愛知県生まれ。早稲田大学文化構想学部表象メディア論系卒業。Yahoo! JAPANでデザイナーとして勤務後、2016年に独立。「デジタル・シャーマニズム」をテーマに、日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。アートの文脈を知らない人も広く楽しめる作品性と、日本文化に対する独特のデザインから、国内外から招聘され世界中の多様なメディアに取り上げられている。おもな受賞歴には、第20回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞、アルスエレクトロニカ賞Interactive Art+部門栄誉賞、EU(ヨーロッパ連合)より科学、社会、芸術の優れた融合に贈られる「STARTS PRIZE」ノミネート、ほか多数。

http://etsuko-ichihara.com/

2020/3/4 11:25