長谷の客間、隣の住まい

2019 / 株式会社岸家

鎌倉・由比ヶ浜沿いの住宅兼旅館。クライアントは以前都内で築90年の日本家屋に住み、副業として民泊を運営していた若いご夫婦でした。今回は本業として場所を鎌倉に移し、本格的に住まいながらおもてなしをするための場所が求められました。敷地は住宅密集地の一角。建物は周辺のスケールに合わせ分棟とし、庭園を挟んで奥を母屋、海側を離れとしています。

二人にとって建物はゲストをもてなし、対価を得る糧となります。それは二人が以前住んでいた日本家屋の「客間」が肥大化したような建築となりました。

建築設計:田中亮平+許光範
共同設計:山翠舎
プロデュース:山上浩明(山翠舎)
撮影:志摩大輔

田中亮平(建築家)

田中亮平(建築家)

岡山県出身。名古屋市立大学芸術工学部卒業後、東京都立大学大学院修士課程 修了。2006年~隈研吾建築都市設計事務所勤務。2013年G ARCHITECTS STUDIO設立、許光範 参加(2016~2019)。建築設計をはじめインテリアデザインやインスタレーションなども手がけ、特に独自に建材のマテリアル開発を行いプロジェクトに応用するなど、規模やジャンルの垣根のない取組みが特徴。2014年より名古屋市立大学非常勤講師。JCD design award2014銀賞+新人賞、FRAME Great Indoor Award 2015 shortlist、2019年 日本建築学会作品選集新人賞受賞など。

http://g-archi.info/

2019/12/11 10:25