名古屋のアトリエ

2012 / 個人

ごく一般的なRCマンションの改修。画家である施主のためにアトリエ空間が求められました。

直貼りのクロスを剥がすと、隠してあった継接ぎだらけのパテ跡が残ったRCの躯体が露わになりました。市販の滑り止めシートをステンシル代わりに使い、RC面に直接貼り付けてマスキング塗装することで、粗い躯体の表面に新旧が入り混じった不思議な模様が浮かびあがる独特な風合いを生み出しました。

撮影:森田純典

田中亮平(建築家)

田中亮平(建築家)

岡山県出身。名古屋市立大学芸術工学部卒業後、東京都立大学大学院修士課程 修了。2006年~隈研吾建築都市設計事務所勤務。2013年G ARCHITECTS STUDIO設立、許光範 参加(2016~2019)。建築設計をはじめインテリアデザインやインスタレーションなども手がけ、特に独自に建材のマテリアル開発を行いプロジェクトに応用するなど、規模やジャンルの垣根のない取組みが特徴。2014年より名古屋市立大学非常勤講師。JCD design award2014銀賞+新人賞、FRAME Great Indoor Award 2015 shortlist、2019年 日本建築学会作品選集新人賞受賞など。

http://g-archi.info/

2019/12/11 10:25