第246回 矢野大輔 (照明デザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

先月、グランドセイコーのミラノデザインウィーク巡回展の設営会場で、作業中の矢野大輔さんと立ち話をした。ミラノデザインウィークのプロジェクトメンバーは、起用したデザイナーをサポートするスペシャリスト集団で構成されている。矢野さんもその一員で照明デザイナーとして入ってもらっていた。

聞くところによると、以前は面出薫さん率いるライティングプランナーズアソシエーツに所属し、大規模開発などの照明計画を担っていたという。そして、9年前に独立し、同世代の建築デザイナーたちと共働したり、話題のプロジェクトも数多く手がけていることを知り驚いた。その時にいただいた黒のブローシャーには、数々のプロジェクトが記されており、これだけの経験(実績)があれば、今後の活躍は保証されていると感じたのが印象に残っている。

designディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

矢野大輔(照明デザイナー)

矢野大輔(照明デザイナー)

1983年生まれ。武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科卒業後、ライティングプランナーズアソシエーツにて国内外の大規模建築に対する建築照明デザインや光そのものについて学び、2010年にTokyo Lighting Designを設立。“SUPERNATURAL”をキーワードに、国内外のファッションショーやイルミネーションなどさまざまな空間・環境を舞台に、プログラマーやエンジニアと協働して最新のテクノロジーを取り入れた光の演出を展開し続けている。夜の逗子海岸をキャンバスに、自然現象の一つである「波」を可視化し、一筋の光として波の砕ける音とともに静かに出現させる光の彫刻「NightWave」を2015年に発表。2017年には外務省日本ブランド発信事業にて日本の照明デザイナーの一人に選定された。グッドデザイン賞や日本空間デザイン賞、D&AD Awardなど多数受賞。

http://tokyolighting.com/