鮎川浜の番屋

2015(予定) / 牡鹿漁業協同組合

東日本大震災で被災した宮城県牡鹿半島の先端に位置する鮎川浜。漁港に建てる漁師のための番屋である。現地の漁業者や奥さんたちと一緒にプロジェクトを進めている。風景の一部となるような明るく開放的なメッシュ状の屋根をつくることを考えた。家を失った漁師が漁から帰って来て休む場所、捕れた魚を二次加工する場所、早朝漁に出る前に集る場所、朝市をする場所など漁業に関する様々な活動を一枚の屋根の下につなぎとめる。それらの活動が建築と共に町の風景をつくりだし、様々な人がこの町を訪れ、この町の未来をつくることを思い描いている。

萬代基介(建築家)

萬代基介(建築家)

1980年神奈川県生まれ。2003年東京大学工学部建築学科卒業。2005年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。2005年から2011年まで石上純也建築設計事務所勤務。2012年に萬代基介建築設計事務所設立。2012年から2015年まで横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手。主な受賞に、DSA空間デザイン大賞、JCDデザインアワード金賞など。
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