第190回 萬代基介 (建築家)

[桐山登士樹の推薦文]

2008年のミラノサローネの「キヤノン NEOREAL」で、三の部屋の一つを石上純也氏に依頼した時の担当者が萬代基介さんだった。究極の表現、構造、建築、デザインを追い求める姿勢は石上氏同様徹底していた。2012年に独立して独自の道を歩み始め、昨年日本橋木屋本店の空間デザインを手がけられた。この作品で私の萬代さんの見方が更に高まった。解説文にも綴られているが、「人が物と純粋に向き合うための空間」、このデザイン表現の巧さは抜きに出ていた。そこで2月にフランクフルトで開催された国際見本市アンビエンテのDENSAN(伝統的工芸品産業振興協会)ブースデザインを依頼。緊張感あるやりとりを繰り返し、納得のいく結果となった。

designディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

萬代基介(建築家)

萬代基介(建築家)

1980年神奈川県生まれ。2003年東京大学工学部建築学科卒業。2005年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。2005年から2011年まで石上純也建築設計事務所勤務。2012年に萬代基介建築設計事務所設立。2012年から2015年まで横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手。主な受賞に、DSA空間デザイン大賞、JCDデザインアワード金賞など。
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