第169回 納谷学 + 納谷新 (建築家)

[桐山登士樹の推薦文]

親子二代で建築家という家系はたくさんあるが、兄弟ともに建築家という例は数組しか知らない。それも一緒に事務所を経営している人は更に知らない。今回ご紹介する納谷学・新のご兄弟は実に仲が良い。言葉を選びながら堅実に話す学さん、明るく行動的な新さん、一見すると対照的なお二人だが建築に対する熱意は同様だ。お二人の建築で強く見せられるのは、改装プロジェクトだ。住人の思い出と新たな暮らしをものの見事に融合させている。同時に古い建物をきちんと立たせ、合わせるデザインの凄さ、凝縮した拘りを感じる兄弟建築家だ。

デザインディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

納谷学 + 納谷新(建築家)

納谷学 + 納谷新(建築家)

納谷建築設計事務所

納谷 学
1961年秋田県生まれ/1985年芝浦工業大学卒業/1985~87年黒川雅之建築設計事務所/1987~88年野沢正光建築工房/1993年納谷建築設計事務所設立/2005~2011年昭和女子大学非常勤講師/2007年~芝浦工業大学大学院非常勤講師/2008年~日本大学非常勤講師

納谷 新
1966年秋田県生まれ/1991年芝浦工業大学卒業/1991~1993年山本理顕設計工場/1993年納谷建築設計事務所/2005年~昭和女子大学非常勤講師、東海大学非常勤講師/2008年芝浦工業大学非常勤講師