漸近的木材

2025

角材の中心を漸近線(※)に見立て、極限を0にとるような曲線でカットする。そうすると切れ込みが角材に対して斜め45度の方向へ吸い込まれるように揺らぎ、規格的な角材に独特の緊張感が生まれる。用いられているのは節を含む建築資材の杉材。

※曲線の中心部から離れるほど曲線との距離が限りなく0に近付くが、その曲線とは交わらない直線のこと

太田琢人(デザイナー/アーティスト)

太田琢人(デザイナー/アーティスト)

1993年フランス生まれ。2017年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。2022年東京藝術大学美術研究科デザイン専攻修士課程卒業。2019~2025年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科の助手として従事したのち独立。物と人間のコミュニケーションについて興味を持ち、日常の観察の中で新たな視座の発見を作品へ変換する。特定の分野に固執せず、プロセスや考え方の流動性と多元的思考を大切にしている。主な展示に「logx」(SKWAT-PARK-,東京,2025)「結晶化したエアークオーツの聲」(contrast,東京,2025)「Thinking Piece」(Dropcity、イタリア、2023)、「藝大アーツイン丸の内 2022」(丸ビル、東京)など。

https://www.instagram.com/ohtatakuto/

2025/9/4 15:35