DiEGO Omotesando

2014 / アピスコーポレーション

表参道ヒルズの裏手に佇むマンションの一室にある、コンセプトショップ兼ギャラリー「DiEGO 表参道」。6畳半の空間にさまざまな襟型と自由自在に変形するカラーキーパーを展示する場所を設計した。全体が一望できる狭小空間、その中で店内を巡る軌跡をいかに長くできるかという、最小限の動線と最大限の視線の軌跡をつくり出すことを念頭においたデザイン。

携帯電話のプライバシー保護フィルムを応用してショーケースやディスプレイケースに用いることにより、立つ場所や見る方向によって商品が見え隠れする。移動を促す動“視”線のデザインは、見えないことで見たい欲求を起こさせ、商品との出会いの高揚感を演出する。

施主:アピスコーポレーション
施工:福田雄士
撮影:高山幸三

山本大介(インテリアデザイナー)

山本大介(インテリアデザイナー)

株式会社山本大介デザイン事務所。株式会社ワンダーウォール /片山正通を経て、株式会社山本大介デザイン事務所設立。武蔵野美術大学建築学科・空間デザイン学科非常勤講師。beautiful peopleクリエイティブアドバイザー。国内外で空間デザインを軸に、家具・プロダクトなど多岐にわたるデザインを手掛ける。近年ではパリコレクションでのショーセットや演出も手掛けている。2022年、自身のインテリアデザイナーとしての経験から生まれた気付きをもとに、持続可能性をもつマテリアルサイクル「FLOW」プロジェクトを発表。廃棄される空間資材の中で最も多いマテリアルの一つである、内装下地材LGS(軽量鉄骨)に着目し、資材を廃棄しない循環を空間プロセスに組み込み、役割を終えた資材に新たな可能性を与えるプロジェクト。

https://daisukeyamamoto.com/

2023/2/8 11:11