beautiful people Shibuya

2019 / ビューティフルピープル

商業施設内の店舗は数年に一度は改装や新店舗になる。こうした短いサイクルで繰り返される「ビルド・アンド・スクラップ」に対する疑問から生まれた、商空間が壊されることを前提としたデザイン。

合成された建築資材は解体時に複合廃棄物となってリサイクルが困難となるため、素材はあえて下地材を素地のまま使用している。空間が容易に解体されリユースすることができるよう、壁には素地仕上げのLGSをビスのみで固定し、各什器にも素地を使用することで下地が持つ美しさを再構築している。未来の持続可能性を担保した、商業施設におけるサステナビリティを体現したデザイン。

施主:ビューティフルピープル
施工:デコール
撮影:青木勝洋、高山幸三

山本大介(インテリアデザイナー)

山本大介(インテリアデザイナー)

株式会社山本大介デザイン事務所。株式会社ワンダーウォール /片山正通を経て、株式会社山本大介デザイン事務所設立。武蔵野美術大学建築学科・空間デザイン学科非常勤講師。beautiful peopleクリエイティブアドバイザー。国内外で空間デザインを軸に、家具・プロダクトなど多岐にわたるデザインを手掛ける。近年ではパリコレクションでのショーセットや演出も手掛けている。2022年、自身のインテリアデザイナーとしての経験から生まれた気付きをもとに、持続可能性をもつマテリアルサイクル「FLOW」プロジェクトを発表。廃棄される空間資材の中で最も多いマテリアルの一つである、内装下地材LGS(軽量鉄骨)に着目し、資材を廃棄しない循環を空間プロセスに組み込み、役割を終えた資材に新たな可能性を与えるプロジェクト。

https://daisukeyamamoto.com/

2023/2/8 11:11