PARCO MUSEUM TOKYO

2019 / パルコ

アートのみならずデザインやファッションなど独自の企画を展開する「PARCO MUSEUM TOKYO」は、カルチャー発信の核となるギャラリーである。

“To Architecture a Signage”

エンターテインメント形式のギャラリーは2週間ごとに変わる展覧会に合わせて会場がつくられ、空間はガラリと変化する。そこで唯一変わらず存在する店名サインに着目し、ショップが隣接する入口空間の間口5mいっぱいに文字をレイアウトすることで、屋根の軒下空間のような外部と内部を緩やかに分節する領域をつくりだした。

展覧会の顔となる導入空間に多様な可能性を与えると同時に、ギャラリーの象徴的な看板として機能している。ロゴデザインは、ロンドンを拠点に世界で活躍するデザイン集団「TOMATO」が担当。

施主:パルコ
施工:パルコスペースシステムズ
撮影:青木勝洋、高山幸三

山本大介(インテリアデザイナー)

山本大介(インテリアデザイナー)

株式会社山本大介デザイン事務所。株式会社ワンダーウォール /片山正通を経て、株式会社山本大介デザイン事務所設立。武蔵野美術大学建築学科・空間デザイン学科非常勤講師。beautiful peopleクリエイティブアドバイザー。国内外で空間デザインを軸に、家具・プロダクトなど多岐にわたるデザインを手掛ける。近年ではパリコレクションでのショーセットや演出も手掛けている。2022年、自身のインテリアデザイナーとしての経験から生まれた気付きをもとに、持続可能性をもつマテリアルサイクル「FLOW」プロジェクトを発表。廃棄される空間資材の中で最も多いマテリアルの一つである、内装下地材LGS(軽量鉄骨)に着目し、資材を廃棄しない循環を空間プロセスに組み込み、役割を終えた資材に新たな可能性を与えるプロジェクト。

https://daisukeyamamoto.com/

2023/2/8 11:11