Sony Park展 KYOTO(京都新聞印刷工場跡会場)

2022 / Ginza Sony Park

会場の京都新聞の印刷工場跡地は、2015年まで約40年に渡り使用されていた印刷工場跡地で、機械の跡・レール・インクによる黒い壁・指示の張り紙や黒電話などの痕跡を見ることができます。歴史のある空間をリスペクトし、余白を大切にした空間・展示構成を行いました。

<ゲーム><音楽><映画><半導体><ファイナンス><エレクトロニクス>といった多様な6つのコンテンツを、既存の空間と融合しながら会場をデザインをすることで、コンテンツ同士や既存空間と一体感のある魅力的な会場デザインを実現できました。

また、約10mにもおよぶ天井高の空間を活かし、現代美術家の玉山拓郎さんの作品をインストールすることで、空間自体がアートになるようなインスタレーションを実施しています。アートとデザインが融合した新鮮な空間が浮かび上がりました。

会場デザイン:中原崇志、阿部真理子
写真:Ginza Sony Park Project

中原崇志(建築家・ミュージアムデザイナー)

中原崇志(建築家・ミュージアムデザイナー)

鹿児島県出身。建築アトリエ「有馬裕之+Urban Fourth」を経て、建築、インテリア、ミュージアムデザインの分野で活動。科学館や博物館の常設展示や企画展示の設計を中心としながら、建築の設計、インテリア、空間インスタレーションなど多岐に渡り取り組んでいる。主な仕事に、GINZA SONY PARKや21_21 DESIGN SIGHTの展覧会会場構成、「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」「10 Mame Kurogouchi」「日本科学未来館の常設展示」「上海万博日本産業館 INAXブース」など。主な受賞歴としてSDA大賞・経済大臣賞や、空間デザイン賞優秀賞、ADC賞等を受賞。

https://takashi-nakahara.com/

2023/1/18 14:15