上総喜望の郷おむかいさん

2015

知的障害者のための「施設ではなく住まい」。25個の傘ユニットがつくりだす、小さな居場所の集合体です。

傘ユニットは構造、設備、家具が一体化されたユニットで、その周囲に特徴的な場所をつくりだします。その柱群の向きを変えながら傘ユニットを連結していくことで、全体としては強固で大きな屋根をつくります。屋根裏の暖気は列柱を通して床下に送り込まれ、窓辺を暖めてくれます。デイルームと呼ぶ内外の中間的な場所を開放的な状態に維持しようと考えました。

写真:西川公朗(1~4、8枚目)、吉田誠/日経アーキテクチュア(5~7枚目)

仲俊治・宇野悠里/仲建築設計スタジオ(建築家)

仲俊治・宇野悠里/仲建築設計スタジオ(建築家)

仲俊治
建築家/仲建築設計スタジオ共同代表。1976年京都府生まれ。1999年東京大学工学部建築学科卒業、2001年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。山本理顕設計工場勤務を経て、2009年仲建築設計スタジオ設立。2009-11年横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手。2016年日本建築学会新人賞受賞。2018年より法政大学江戸東京センター客員研究員。主な著書に『地域社会圏主義』(共著、LIXIL出版)、『脱住宅』(共著、平凡社)、『2つの循環』(単著、LIXIL出版)など。

宇野悠里
建築家/仲建築設計スタジオ共同代表。1976年東京都生まれ。1999年東京大学工学部建築学科卒業、2001年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。日本設計勤務を経て、2013年より仲建築設計スタジオ共同代表。仲俊治との主な共同受賞に、第16回JIA環境建築賞優秀賞、第31回吉岡賞、グッドデザイン賞2014金賞、第23回千葉県建築文化賞、第1回小嶋一浩賞など。

https://www.nakastudio.com/

2020/5/20 11:40