食堂付きアパート

2014

個人ベースの仕事や趣味特技の交換を指す「小さな経済」をテコに開かれた、生活環境をつくる集合住宅。住戸の中に仕事場を混ぜたようなSOHOユニット5戸と、食堂、シェアオフィスで構成されています。用途を複合させつつ、それらの境界を曖昧にすることで、固有の中間領域を発生させました。他者や外部を必要とする活動が集合住宅の中に持ち込まれることによって、気遣いが重ねられます。

写真:仲建築設計スタジオ(1・5・6枚目)、鳥村鋼一(2~4枚目)、吉田誠/日経アーキテクチュア(7枚目)、吉次史成(8・9枚目)

仲俊治・宇野悠里/仲建築設計スタジオ(建築家)

仲俊治・宇野悠里/仲建築設計スタジオ(建築家)

仲俊治
建築家/仲建築設計スタジオ共同代表。1976年京都府生まれ。1999年東京大学工学部建築学科卒業、2001年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。山本理顕設計工場勤務を経て、2009年仲建築設計スタジオ設立。2009-11年横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手。2016年日本建築学会新人賞受賞。2018年より法政大学江戸東京センター客員研究員。主な著書に『地域社会圏主義』(共著、LIXIL出版)、『脱住宅』(共著、平凡社)、『2つの循環』(単著、LIXIL出版)など。

宇野悠里
建築家/仲建築設計スタジオ共同代表。1976年東京都生まれ。1999年東京大学工学部建築学科卒業、2001年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。日本設計勤務を経て、2013年より仲建築設計スタジオ共同代表。仲俊治との主な共同受賞に、第16回JIA環境建築賞優秀賞、第31回吉岡賞、グッドデザイン賞2014金賞、第23回千葉県建築文化賞、第1回小嶋一浩賞など。

https://www.nakastudio.com/

2020/5/20 11:40