我孫子のグループホーム

2020

知的障害者グループホームを母体にしながら、ショートステイや相談事業所が合築された建築。「2つでもあり1つでもある」ことを形態化しようと考えました。その回答として「切り込み屋根」を提示しました。

内部においては2つのプログラムを分節し、外部においては、見方によって2つにも、1つにも見える。と同時に、切り込み屋根の形状を活かして屋根構造を安定させています。切り込み屋根で集めた雨は天水桶に滴り落ち、周辺に確保した緑地帯を育てる源泉になります。

写真:鳥村鋼一

仲俊治・宇野悠里/仲建築設計スタジオ(建築家)

仲俊治・宇野悠里/仲建築設計スタジオ(建築家)

仲俊治
建築家/仲建築設計スタジオ共同代表。1976年京都府生まれ。1999年東京大学工学部建築学科卒業、2001年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。山本理顕設計工場勤務を経て、2009年仲建築設計スタジオ設立。2009-11年横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手。2016年日本建築学会新人賞受賞。2018年より法政大学江戸東京センター客員研究員。主な著書に『地域社会圏主義』(共著、LIXIL出版)、『脱住宅』(共著、平凡社)、『2つの循環』(単著、LIXIL出版)など。

宇野悠里
建築家/仲建築設計スタジオ共同代表。1976年東京都生まれ。1999年東京大学工学部建築学科卒業、2001年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。日本設計勤務を経て、2013年より仲建築設計スタジオ共同代表。仲俊治との主な共同受賞に、第16回JIA環境建築賞優秀賞、第31回吉岡賞、グッドデザイン賞2014金賞、第23回千葉県建築文化賞、第1回小嶋一浩賞など。

https://www.nakastudio.com/

2020/5/20 11:40