白馬の山荘

2011

冬と夏とで両極端な気候の別荘。地続きの床と、それを可能にする大きな透明屋根をつくりました。

地続きの床は地熱を躯体に蓄熱し、不在時も天然の床暖房効果を発揮します。透明屋根は夏の自然換気を促し、冬のスガモレ(屋根に積もった雪によって起こる雨漏り)を抑制。透明屋根の下には、蚊帳やビニールカーテンが取り付けることができ、屋根の下の空間をより積極的に利用することができます。それゆえの、自然の中で生活するための建築です。

写真:鳥村鋼一(1~9枚目)、仲建築設計スタジオ(10枚目)

仲俊治・宇野悠里/仲建築設計スタジオ(建築家)

仲俊治・宇野悠里/仲建築設計スタジオ(建築家)

仲俊治
建築家/仲建築設計スタジオ共同代表。1976年京都府生まれ。1999年東京大学工学部建築学科卒業、2001年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。山本理顕設計工場勤務を経て、2009年仲建築設計スタジオ設立。2009-11年横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手。2016年日本建築学会新人賞受賞。2018年より法政大学江戸東京センター客員研究員。主な著書に『地域社会圏主義』(共著、LIXIL出版)、『脱住宅』(共著、平凡社)、『2つの循環』(単著、LIXIL出版)など。

宇野悠里
建築家/仲建築設計スタジオ共同代表。1976年東京都生まれ。1999年東京大学工学部建築学科卒業、2001年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。日本設計勤務を経て、2013年より仲建築設計スタジオ共同代表。仲俊治との主な共同受賞に、第16回JIA環境建築賞優秀賞、第31回吉岡賞、グッドデザイン賞2014金賞、第23回千葉県建築文化賞、第1回小嶋一浩賞など。

https://www.nakastudio.com/

2020/5/20 11:40