shallows

2013、2016~industry+

クリスタル製の花器。花器の縁から中心に向かってすり鉢状になっていることで、その浅瀬に水が溜まる仕組み。さらにそのまま水を満たすことによって表面張力を発生させ、花器と水の境目を曖昧なものとした。花器の存在感は薄れ、残るのは水の柱と植物だけのような錯覚に陥る。植物、水、そして花器という3つの要素が、人の立つ視点によって主役から脇役へ、脇役から主役へと変化する。

国内仕様(4種)と海外仕様(3種)があり、海外仕様は2016年からシンガポールのデザインレーベル「industry+」のデザインコレクションとして展開中。

坂下和長(プロダクトデザイナー)

坂下和長(プロダクトデザイナー)

1976年福岡生まれ。1999年西南学院大学商学部卒業後、ザ・コンランショップ、北欧アンティークショップ「NEST」を経て、2006年「CRITIBA Design+Direction(クリチーバ)」として活動開始。素材の特性と異素材との関係性、そのモノの持つ背景やストーリーをふまえ、シンプルだが奥行きのあるデザインを目指す。福岡産業デザイン賞優秀賞 (2005)、グッドデザイン賞(2006)、D&AD グローバルアワード最終セレクション進出(2007/UK)、RED DOT AWARD(2015/ドイツ)、A’DESIGN AWARD 金賞および銀賞(2017/イタリア)、A’DESIGN AWARD デザイナーオブザイヤーノミネート(2017/イタリア)。

www.critiba.com