よこてのわがや

2016 / 株式会社こめたび

秋田県横手市に位置する、「食」を中心とした地域の交流拠点。商圏である県外と秋田を繋ぐだけでなく、近隣住民が多様に利用できる施設が要求され、築100年の古民家を改修した。そこでは建築だけでなく、ロゴやネーミングといったツールを一体的に捉え、環境全体の設計を行った。

建築では、追加されていた新建材を丁寧に剥がし、構造補強や断熱、新しい設備などを付加することで規模や遮蔽率、温熱環境が異なるさまざまな場所を生み出すことができた。それによって利用者は自分に最適な場所を選択し、多様な交流を生み出している。

(photo:千葉 昭/千葉写真機店)

菅原大輔(建築家)

菅原大輔(建築家)

1977年東京都生まれ。日本大学理工学部建築学科卒業、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。シーラカンス・アンド・アソシエイツ、Jakob+Macfarlane、Shigeru Ban architect Europeを経て、2008年にSUGAWARADAISUKEを設立。地域計画や建築、商業空間やブランディングだけでなく、展覧会の企画や被災地支援活動まで、建築的思考を背景に多岐にわたるデザインを手がける。分野を横断してモノ・コトを扱い、場所と時間の価値を編集することで、新しい時代に求められる「物語る風景」のデザインを目指している。日本建築学会作品選集新人賞、DFA Award 銀賞・銅賞、中部建築賞、JCDデザインアワード2年連続銀賞、キッズデザイン賞など、国内外の受賞歴多数。現在、早稲田大学、日本大学、東洋大学非常勤講師。

SUGAWARADAISUKE
http://sugawaradaisuke.com/